読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

風柳メモ

ソフトウェア・プログラミング関連の覚書が中心。

「ベストエフォートなので、そんなもんです」(要約)……BIGLOBE光ネクスト(大阪)の通信速度問題をサポートに問い合わせた結果

[2016/10/15 追記]
以下の記事も参照のこと。
furyu.hatenablog.com
furyu.hatenablog.com
v6プラスを利用するようにしたら、IPv4での通信速度が改善(安定化)したというお話。
ただし、v6プラスにするためにはホームゲートウェイ(ひかり電話ルータ)かサードパーティ製の対応ルータが必要で、かつ制約も多いので注意。



「自宅で利用している、BIGLOBE光ネクスト ファミリー・スーパーハイスピードタイプ隼(NTT西日本エリア・最大1Gbps)が遅い!」ということを具体的に示すため、実際に一週間測定を行った結果を
furyu.hatenablog.com
のような記事にまとめたわけだが、そこに至るきっかけとなった、BIGLOBEサポートとのやりとりを記録しておく。

まぁ、結論から言えば

速度についてはベストエフォート型サービスとなるためお客様のご利用環境、回線の混雑状況などにより通信速度が変化する場合があります。

という、木で鼻をくくったような回答だったわけだが。

この「ベストエフォート」という言葉、プロバイダ(ISP)は便利に使い過ぎだろう。「最善の努力」しているの、ほんとに?

通信事業者のインターネット回線品質がベストエフォート型を標榜する場合、網の能力を超えたトラフィックが入力された場合に超過分が捨てられる仕組みを意味することが多いが、それは同時に同料金を支払っている契約者の中で大きく異なるサービスが提供される結果になるため、契約履行の公平性を失ったサービス提供が消費者トラブルの要因となることがある。いわゆるブロードバンド接続などに関連して、プロバイダー事業者などが無責任範囲を恣意的に拡大解釈し、「通信事業者がいかなる意味でも品質に関する義務を負わないこと」と解して顧客に対して回線品質の劣化や提供サービスの上げ底化を弁護する行為が典型である。

ベストエフォート - Wikipedia

まさにこの通りで、“最大1Gbps”をうたい文句にしている通信サービスが、「その数百分の一程度しか出ない時間帯が恒常的に存在する」状態というのは、そう簡単に納得してもらえるとは思えないのだけれども。

弊社としても速度が出にくい時があることは確認しており、解消できるよう努めてまいります

という言が本当であることを願う。


BIGLOBEサポートとのやりとり(要約)

サポートへ問い合わせ(2015/08/03)

フレッツ(NTN)網内回線速度と、BIGLOBE(ISP)経由の速度の乖離が大きいが、

  • 原因としてはなにが考えられるか?
  • 改善する方法はあるか?

■フレッツ測定サイト

シングル計測 90~120Mbps程度
マルチ計測 300Mbps~400Mbps程度

■BIGLOBEサイト上の測定ツール
あなたの回線の速度を計測してみよう:BIGLOBE会員サポート

実効速度 10~26Mbps程度

NTT回線の場合は、フレッツ・スクウェアでも回線速度を計測できます。
一般に、上の通信速度測定は、フレッツ・スクウェアとは計測方法が異なるため、フレッツ・スクウェアで計測した速度より20~30%低くなります。

http://support.biglobe.ne.jp/faq/speed/sokutei.html

とあるが、20~30%の低下に収まらない。

サポートからの情報提送付依頼(2015/08/03)

BIGLOBE網に問題がないか確認するので、下記情報を返信して欲しい。

<1> tracert/ipconfig/allの実施


<2> 通信速度の測定/IPアドレスの確認
◆通信速度測定サイトでの測定
netspeed.studio-radish.com
◆NTTでの測定結果
◆IPアドレスの確認(ルータ・グローバル側)


<3> ご利用環境の確認
◆パソコン環境
◆問題発生時の詳細

なお、当方の質問に対する具体的な回答はなし。

サポートへ情報の送付(2015/08/04)

依頼された情報に、私見も添えて回答。

<1> tracert/ipconfig/allの実施
◆ tracert

> tracert -4 /d www.biglobe.ne.jp

を、時間帯を変えて五回測定した結果を送付。
[私見]
いずれも13ホップで同一のルート・RTTは時間帯によるバラつき(12~21ms)も許容範囲と思う。

◆ ipconfig/all
ipconfig /all の結果、および、ルータ上の接続情報も付記。


<2> 通信速度の測定/IPアドレスの確認
通信速度測定サイトでの測定
※測定サーバー:大阪-新町

時刻 19:10 21:18 23:06 25:05 30:10
下り回線速度 10.47Mbps 5.494Mbps 2.588Mbps 11.52Mbps 23.25Mbps

※測定サーバー:東京-WebARENA

時刻 19:12 21:20 23:11 25:04 30:12
下り回線速度 37.31Mbps 5.360Mbps 2.379Mbps 25.93Mbps 43.49Mbps

[私見]

  • 大阪<東京の傾向あり(理由不明)。
  • 19時台・25時(1時)台・30時(6時)台と、21時台・23時台とを比較すると後者の速度が大阪・東京共に大幅に落ち込んでいる。輻輳か?
  • 最も安定した(測定品質の高い)データは30時(6時)台のものだが、それでも
    大阪:~23Mbps・東京:~44Mbps
    程度であり、後述のNTTの同時間帯(シングル計測)
    IPv4:~126Mbps・IPv6:~120Mbps
    と比較すると、20~30%程しか出ておらず、サイト上の情報(20~30%程度の低下)とは大きく乖離している。

NTTでの測定結果
フレッツ速度測定 (IPv4) サイト

時刻 18:51 21:17 23:15 25:08 30:15
シングル 123.60Mbps 121.90Mbps 121.69Mbps 125.45Mbps 125.80Mbps
マルチ 503.19Mbps 423.14Mbps 392.34Mbps 455.11Mbps 426.67Mbps

フレッツ速度測定サイト(IPv6・大阪)

時刻 18:55 21:15 23:16 25:06 30:13
シングル 118.31Mbps 116.10Mbps 119.98Mbps 92.00Mbps 119.98Mbps
マルチ 348.30Mbps 415.42Mbps 357.42Mbps 327.16Mbps 395.37Mbps

[私見]

  • 通信速度測定サイトの結果と比較して、数倍~10倍以上速いという結果になっていることから、BIGLOBE(ISP)網側に問題があるのではないか、という見解。
  • 時間帯による差異は、通信速度測定サイトの測定結果ほどには、大きくない。フレッツ(NTN)網内は比較的安定していると思われる。

◆IPアドレスの確認(ルータ・グローバル側)
※先方から指定されたURLにアクセスし、取得したIPアドレスを送付。


<3> ご利用環境の確認
◆パソコン環境
※自分のPC環境(Windows7)の詳細な情報を送付。

◆問題発生時の詳細
※開通時から一般の測定サイトの結果は通常時10~40Mbps 遅延時2~15Mbps程度の速度であった、今回NTTフレッツ測定結果とも大きな乖離があることが判明した旨付記。

サポートからの回答(2015/08/06)

  • BIGLOBE網内を確認し、該当回線で遅延の要因となりうる工事/障害等はなし。
  • 時間帯によっては利用者(トラフィック)増加による速度が出にくい状態を確認。
  • ベストエフォート型サービスのため、回線の混雑状況により通信速度が変化する場合がある。
  • 回線を切断→再接続により、変化する場合があるので試してほしい。

サポートへの質問(2015/08/06)

[1] NTT の回線との速度乖離について
そもそもの質問は、
「NTTの速度結果と御社ISPでの測定結果の乖離が酷いが、どうしてか?」
というもの(前回送った測定結果でもこれが裏付けられている)。
これに関して納得のいく説明をして欲しい。

[2] 再接続しての測定結果
再接続を試みたが、改善されない(むしろ測定結果は悪くなった)。

[3] 通信速度の変化について

  • ベストエフォート型といえど、時間帯によっては ~3Mbps と、光回線とは思えない速度になってしまうのは納得しがたいので、将来的に改善されていくことを期待。
  • 独自に定期的に取得した測定結果をサイトに掲載する予定なので了承願う。

サポートからの回答(2015/08/10)

[1] NTT の回線との速度乖離について
フレッツの速度測定サイトでは、

  • インターネット上の測定サイトとは異なり、インターネット上に出ておらず、フレッツ網内のみの測定。
  • 回線の混雑状態含め、通常の測定サイトと比べて影響を受けにくい。

このため、良い結果が出る。

また、フレッツの速度測定サイトとインターネット上の速度測定サイトで計測した数値が離れていたとしても、先日回答したようにベストエフォート型のサービスとなるため、そのようなことはありうる。

[2] 再接続しての測定結果
改善される可能性があったため、案内した。

[3] 通信速度の変化について
WEBページ上への掲載・公開は、BIGLOBEとして止めることはできない。

サポートへの質問と要望(2015/08/10)

[1] NTT の回線との速度乖離について
ご回答いただいた内容(フレッツの測定サイトとインターネット上の測定サイトの環境の違い等)については理解している。
繰り返すが、あなたの回線の速度を計測してみよう:BIGLOBE会員サポートで、

一般に、上の通信速度測定は、フレッツ・スクウェアとは計測方法が異なるため、フレッツ・スクウェアで計測した速度より20~30%低くなります。

となっている、この「20~30%低くなる」というのは

  • ISP(インターネット・バックボーン)を経由することによる影響を受けることを前提にした上で(考慮に入れたうえで)、その程度の差が出る

という記述だと解釈していたが、違うのか。
「20~30%低くなる」という数値は、具体的にどのような環境で測定されることを想定しているのか教えて欲しい。

[3] 通信速度の変化について
それでは、データ取得が完了したら、サイト上にアップする。

いくら「ベストエフォート」という言葉で説明されても、満足のいく速度とはとても言えないため、特に夜間の極端な速度低下が解消されるよう願う。

また、ISP契約前に確認できるよう、お試し期間を設けるか、地域・時間帯毎の典型的な実効通信速度を参照できるようなページが必要ではないか。ご検討願う。

サポートからの回答(2015/08/11)

[1] NTT の回線との速度乖離について
20%~30%という数値は、ISPを経由しインターネットへ接続することにより影響を受けることを考慮したうえでの目安。
時間帯やご利用者数、トラフィックの混雑状況により速度は変化するため、想定していた以上に数値が悪くなることはある。

BIGLOBEとしても速度が出にくい時があることは確認しており、解消できるよう努めていくが、現時点では案内できる情報は持ち合わせていないので、ご了承願いたい。

[3] 通信速度の変化について
速度の確認ページについては、現時点において該当するページは用意しておらず予定もない。いち意見として担当へ報告した。