風柳メモ

ソフトウェア・プログラミング関連の覚書が中心

Google App Engineへの登録と開発環境のセットアップ(Python編)

この記事は、Google App Engine の Python 2.5 runtime 環境用に書かれたものです。
2014年現在、推奨環境が Python 2.7 runtime へと移行し、Python 2.5 runtime では新規アプリケーションの作成は出来なくなっています。
Python 2.7 runtime 環境を使用するには、



Google App Engineへの登録から、Python版の開発環境セットアップまでの手順です(当方の環境:Windows XP上での例です)。
Google App Engineへの登録には、

  1. Googleアカウント(GMail等で使っているものでOK。未取得時はこちらから無料で取得可
  2. 携帯電話

が必要となりますので、あらかじめ用意しておいてください。
Google App Engine(GAE)は自分のWebアプリケーションをGoogleのインフラ上で実行出来るプラットホームです。
基本無料で使用出来ます*1

Google App Engine への登録

■ Googleアカウントでログイン

https://appengine.google.com/へとアクセスして、Googleアカウントでログイン。

Googleのアカウントを持っていない場合には、こちらから作成

■ 携帯電話(SMS)による認証

ログインしたところにある、

というボタンを押すと、


のような、SMS(携帯電話のショートメッセージサービス)認証用の画面がでるので、Country は Japan を選び(日本の携帯の場合)、その横の Carrier は、使っている携帯電話に合わせたキャリアを選択。
Usernameのところには、携帯電話のメールアドレスの@よりも前の部分(@は含まない)を入力し、[Send]を押す。

しばらくすると、Googleより、

from: noreply@google.com
to: (あなたの携帯電話のメールアドレス)
subject: Google App Engine Code

のようなヘッダが付き、本文に

Google App Engine Code: *******

となったメールが送られてくるので、このGoogle App Engine Code(********部分、実際は数字)を


に入力して[Send]を押す。これで登録自体は完了。


のような画面が出てくるが、アプリケーション名がすぐに決められなければ[Cancel]しておき、決まった時点で再度
https://appengine.google.com/
にアクセスし、[Create an Application]ボタンを押せばよい。

アプリケーションのアップロード(デプロイ)の前にはアプリケーションID(Application Identifier、appid)を決定しておく必要が有るので注意(ローカルでのテストだけなら未決定でも可)。なお、appidは、デプロイ前にapp.yaml(アプリケーションの設定ファイル)に予め記述しておく。

開発環境のセットアップ

■ Python 2.5.x のインストール*2

Pythonのリリースページ
http://www.python.org/download/releases/
に行って、開発環境に応じた2.5.x系をダウンロードし、インストール。

なお、Python には 2.6.x や、3.x.x 系もあるが、こちらだと動かない場合やWeb上の実行環境と条件が異なる場合があるので、必ず 2.5.x 系を使用すること。

【2011.04.09追記】
Windowsの場合には
http://www.python.org/download/releases/2.5.4/
にある、
python-2.5.4.msi
をダウンロードし、ダブルクリックしてインストールするのが吉。

また、そのままでは、デプロイ時等に

WARNING appengine_rpc.py:xxx ssl module not found.

のような警告が出るので、気になる方はSSLモジュールインストーラー
ssl-1.15.win32-py2.5.exe
をダウンロードし、ダブルクリックしてインストールすること。
参考:Holy (K)night [Python] GAEにおけるSSLの警告とSSLのインストール [GAE]

■ GAE SDK(GAE/Python開発キット)のインストール

SDKのダウンロードページ
http://code.google.com/intl/en/appengine/downloads.html
に行って、開発環境に応じたGoogle App Engine SDK for Pythonをダウンロードする。
Windows XPの場合、Windows用のもの(Packageにmsiという拡張子付きのもの)をダウンロード後、ダブルクリックしてインストール。
2010/01/17現在の最新版はhttp://googleappengine.googlecode.com/files/GoogleAppEngine_1.3.0.msiでしたが、SDKはよく更新されているので、必ずダウンロードページに行って最新版を確認して下さい。
完了すると、

というショートカットがデスクトップ上に作成される。


以上で完了です。お疲れ様でした。
実際のアプリケーションの開発手順は、http://code.google.com/intl/ja/appengine/docs/python/gettingstarted/を参照して下さい。

*1:無料分=Free Quotaは使えるリソース(CPU時間、アクセス頻度など)に制限があり、上限を越えるとリセットされるまでアクセスできなくなります(1日毎・太平洋時間(PT)の0時頃にリセットされます。日本時間(JST)だと午後4時頃(太平洋夏時間(PDT)0時)または5時頃(太平洋標準時(PST)0時)です)。別途、有料プランを選択することで、使用可能なリソースを増やすことができます(課金は上限を設定可能)。

*2:開発では無くデプロイだけならば開発環境だけで出来ると思っていたのですが、『このcronサービスは凄すぎて紹介せずにはいられない - ある日のほしみつの(まわりの?)おしゃべり』によれば、Pythonをインストールしておかないとデプロイが出来ないということでしたので、2010/01/17追記しました。ご迷惑をおかけしました、ご指摘有り難うございます。